リスクレポート

【アンケート調査】就活生は見ている?社員SNSで企業の姿を丸裸!

経団連と大学側は、新卒の就職活動を「通年採用」に移行していくことで合意しています。採用の現場は、毎年変化しています。その中の一つが、企業と学生のコミュニケーションのあり方です。SNSを活用した採用戦略を実施する企業も多く出ています。今回は、企業の人事担当者が気をつけるべき、社員のSNSのあり方について見ていきましょう。
※本記事は、2015年3月9日に公開された記事を一部再編集しております。

SNSを見ているのは、人事担当者だけではない?

企業の人事担当者が内定者や最終候補者のSNSアカウントをチェックする…という噂は聞いたこともある方はいるかも知れません。しかしながら、学生も同様でセミナーでは見えない企業の本来の姿をSNSで通じて、知りたいという想いを持つことも当然です。
今回は、そのような背景を踏まえて、下記のようなテーマでアンケートを実施しました。

7割が社員のアカウントを見たことがある!?

【質問】
就活中、SNSで気になる企業の社員アカウントを見つけてしまったとき、思わず見てしまいますか?または見たことがありますか?

【回答数】
・YES:68
・NO:32

アンケートの結果は、なんと約70%の学生が「YES」と回答しました。
これは、驚きの結果ではないでしょうか。
企業が公式で発信している情報や転職会議等の特定の掲示板だけでなく、従業員が自ら発信している情報も学生にとって、企業を選ぶ材料になっているという証拠です。

企業のネガティブ情報を探す就活生

「YES」と回答した学生の回答理由は、大きく下記に分類することが出来ました。

①ネガティブ情報を探すため・・・35%
②内部情報を探すため・・・18%
③人間関係・人柄を探るため・・・16%
④社風、雰囲気を把握するため・・・9%
⑤その他・・・22%

中でも、①の「ネガティブ情報を探すため」の割合は35%に上り、SNSを「ブラック企業診断ツール」として利用している学生もいるようです。もう少し深掘りしてみましょう。

なぜ、社員のSNSを見るのか

・見てしまうと思います。就活はまだしていませんが、就職候補の中にある会社員のSNSを見てしまったら、仲間内の愚痴や就業時間についての満足と不満など書いてあるか、さかのぼってしまうと思います。

・企業の説明会などに出席しても、基本的に企業側は自分に都合のいいことしか言わないため、職場の雰囲気なども含めたネガティブな情報を知ることができる。実際に職場に対しての愚痴ばかりのアカウントもあり、その企業への応募が消極的になった。

・情報収集は就活のすべてなので、見ない理由がない。たとえ期待と違ってがっかりしても、入社してから気づくよりもだいぶましだと思う。

・ブラック企業か、そうでないかの参考になるかもしれないし、職場の雰囲気もわかるかもしれないから。

これらの意見からもはっきり分かるように、企業説明会や面接では決して得ることが出来ない生々しい情報を、SNSを使って集めているようです。
志望する企業の社員が保有するプライベートアカウントを発見し、そこに書いてある内容が学生の志望動機や入社後のビジョンを大きく損なう内容だった場合、応募をする気になれないですよね。
実際に、ある企業のネガティブな情報を見ただけで新卒の3人に1人以上がその企業への応募そのものを見送るといった調査結果もあります。(株式会社エルテス調べ)

インターネット上の不確かな情報ですら3人に1人が影響を受けるのですから、SNS上でのネガティブ情報の発信はより本音に近い形で受け取られ、さらなる悪影響があると思われます。

その企業の社員を信じているからこそ見ない?

気になる企業の社員アカウントを見ないと答えた約30%の学生の意見は、大きく2つに分けられました。

①ネガティブ情報を発見してしまうと、志望している企業に対して良くない先入観をもってしまうから。

②SNSとはいえ個人情報なので、見てはいけない気がするから。

なぜ、社員のSNSを見ないのか

・会社の本当の姿を知ることはできると思うが、その人の独断と偏見が入っている可能性があり、本当は良い会社だとしても悪い会社だと思い込み、職を得るチャンスを減らしてしまうのはもったいないから。

・SNSというのはそれぞれのプライベートが公開されているものなので、それによって先入観を感じてしまうこともあるかもしれない。そのため、相手からSNSで友達申請をされない間は見ないようにする。

SNSで、その企業の社員が発言している情報だとしても先入観は持たず、フラットな気持ちで就職活動に臨むことが、自分自身の将来のチャンスを減らさないことに繋がると考える学生もいるようです。

また、企業の社員アカウントを見ない理由の一つに“どうしても働きたい企業を信じるが故に、社員アカウントは覗かない”という学生もいるのではないでしょうか。しかし、たまたま社員のアカウントを発見してしまい、そこに会社や仕事、人間関係についてネガティブな情報が書いてあった場合、受けるショックは通常以上になるでしょう。

SNSを上手に利用して、学生との交流の場に!

最近では、経営者自らがSNSで発信を行うケースもあります。
また、OB訪問のアポイントをSNS経由で行う就活生も増えてきているようですし、SNSを使った就職活動が定番となってきているのではないでしょうか。

そんな中、偶然発見した社員のアカウントに不適切な発言があれば、一生懸命に就職活動をしてきた学生にとっては応募を見送る十分な理由になることは避けられません。
社員がSNSで愚痴を言わないような労働環境を協力して作り上げることに加えて、社員のSNSに対する最低限のリテラシー教育やルール策定も必要なのではないでしょうか。

そして何より、このような意見があることも知っておかなければなりません。

(社員アカウントを)見ます。
「このような人がいるならば安心かな」と思ったりします。

この学生のように、社員の活躍や人柄を見て、改めて志望動機を強めるケースもあるようです。

今回の調査では、約70%の学生が「社員のSNSアカウントを見る」という結果になりました。ということは、SNSの「見せ方」によっては採用活動を有利に進めることも可能ということです。SNSが就職活動に定着化しつつある現在だからこそ、学生と企業の良き交流の場として利用してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

デジタルリスクラボ編集部
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