リスクレポート

ネット炎上レポート 2020年10月版

2020年10月の炎上事例を調査・分析し、ネット炎上の傾向をまとめたレポートとしてご報告いたします。

ネット炎上レポートとは

株式会社エルテスでは、公開されているSNSデータを独自に収集・分析を行い、2019年8月より月次でのネット炎上レポートを公開しております。企業の広報やリスク管理を行う方々に炎上トレンドをお伝えすることで、自社のレピュテーション保護を行っていただきたいという想いを持ち、作成しております。

※炎上事例の定義について
1)日々の監視投稿の中から、AIによるテキスト分析や拡散量などから一定の条件を満たすものをスクリーニング(条件は過去の炎上データから、炎上に繋がりやすいメディア等を適宜チューニング)
2)専任の監視担当が情勢や世論を鑑みて、対象者にとってネガティブな内容であるかの判定

2020年10月のネット炎上トレンド

2020年10月の炎上対象を先月と比較すると、「企業・団体」による炎上の割合が12ポイント減少し62%、一方で「個人・著名人」は14ポイント増加の23%となりました。「マスメディア」や「その他」による炎上は、先月と比較して大幅な増減はなく、それぞれ4ポイント増加、1ポイント減少の結果となりました。

「企業・団体」の炎上区分の内訳をみると、「サービス」が全体の約半分を占めますが、二次炎上が多発していた9月と比較すると20ポイント減少し、従来通りの数値に戻っています。「メーカー」は11ポイント増加して19%を占め、「インフラ」や「IT」が共に0%となっています。過去の数値から見ると「メーカー」が10%を超えることは珍しく、最近の傾向から見ると多いと言えるでしょう。(図1)

収集データを元にエルテスが作成

「企業・団体」を対象とする炎上内容の内訳で増えたのは、「不祥事/事件ニュース」、「情報漏えい/内部告発」で、それぞれ10ポイント、6ポイント増加しています。その一方、「顧客クレーム・批判」は7ポイント減少、「不適切発言・行為、失言」は5ポイント減少しています。また、「異物混入」による炎上は、9月に半年ぶりに発生しましたが、今月は発生していません。 (図2)

収集データを元にエルテスが作成

「個人・著名人」による炎上が増加

10月全体の炎上を見ると「個人・著名人」による炎上が増加しており、炎上事例の半分が動画配信・投稿を行うYouTuberやVTuberによるものとなっています。

YouTubeの公式ブログによると、2020年2月時点で、「YouTube の月毎のユーザー数は世界 20 億人を超え、投稿される動画は毎分 500 時間に達しています。」と報告されています。また、YouTube以外にもSHOWROOM、TikTok、17Liveなど、動画配信をメインとする媒体は増加しており、注目度の高さを窺わせます。

現代における“動画”というコンテンツの影響力の大きさが、炎上リスクの高さに繋がっているのではないでしょうか。企業のマーケティングやブランディングで利用するケースも増えていますが、利用上のリスクを認識したうえで活用されることをお勧めします。

まとめ

10月のトピックとして動画投稿・配信者による炎上を取り上げました。こうした炎上のケースは依然と比べて増加しつつあります。

日々世の中の興味関心が移り変わるように、デジタルリスクも時代と共に変化していきます。今起きている炎上から学び、リスク回避を考えるだけではなく、世間の動向や流行りから未来のリスクを予測することで炎上を未然に防ぐことができるでしょう。

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