ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションを行うために、Twitterを活用する企業も少なくありません。しかし、ある日突然Twitterアカウントに入れなくなることや、投稿が出来なくなってしまうことがあります。このようなアカウントが使えなくなってしまうアカウントロックの対処法についてご紹介します。
凍結とは?ロックとは?
「Twitterのアカウントが凍結されてしまった!」という話を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、実際は「凍結」ではなく、「ロック」されてしまうことが頻発しています。Twitterアカウントが使えなくなってしまった場合、「ロック」と「凍結」をどのように見分ければ、良いのでしょうか。
アカウントの「ロック」も、「凍結」も、どちらも突然アカウントが使用できなくなることですが、Twitter社のTwitterのヘルプセンターでは、上記の表現を分けて、原因や対処方法を解説しています。簡単に言うと、下記のように分類することが出来ます。
アカウントのロック
乗っ取りが疑われる場合、又はTwitterルールや利用規約の違反している場合
アカウントの凍結
全ユーザーに安全な環境を提供するために、スパム行為や他のユーザーにセキュリティ上の危険を与えるようなTwitterルールに違反しているアカウントを凍結している場合
目的が、ユーザー個人の安全なのか、Twitter全体の安全なのかによって、「ロック」と「凍結」が使い分けれていることが分かりますね。実は、「ロック」と「凍結」が発生した際に、ユーザーに起きる現象が異なります。「ロック」されたのか、「凍結」されたのかをそのように見極めればよいのでしょうか。
Twitterの「ロック」と「凍結」の見極め方
アカウントがロックされた際の現象
・ログインができなくなるため、ツイートもフォローもできなくなる
・フォロー数は0になるが、フォロワー数は通常時と同じ状態のまま
・フォロワーのみにダイレクトメッセージを送ることが出来る
アカウントが凍結された際の現象
・ログインはできるがツイートができなくなる
・新しくフォローすることができない
・フォロー数とフォロワー数が0になる
2つの違いとしては「凍結されたアカウントにはログインできるが、ロックされたアカウントにはログインできない」ことと「フォロワー数が0になるか、そのままか」の2点が挙げられます。また、共通するものとしてはツイートとフォローができなくなるということが挙げられます。
「ロック」と「凍結」はTwitterの利用規約に違反していると判断されたアカウントに対し行われるものですが、知らず知らずのうちに利用規約に違反した動作を行ってアカウントがロックされてしまうことが多発しています。というのも、悪気のないつもりで行っていることが実はTwitterのガイドラインに違反していてロックされてしまうという例がとても多いようです。なぜ、「ロック」が起きるのかを深堀りしていきましょう。
Twitterロックの原因と対処法
ロックは、Twitterアカウントの乗っ取りが疑われる場合やTwitter社のルールや利用規約に違反している可能性がある場合に、アカウントのロックを行うことや、一部機能の制限を設けるアカウント制限を行うとのことです。では、具体的にどのような行為がアカウントロックに繋がるのでしょうか。
具体的にロックに繋がる行為
・同じIPアドレスで大量のアカウントを作成
・大量フォロー行為や過剰ないいね、リツイート行為
・大量にツイートを投稿
以上の3点がTwitterの利用規約に違反する動作とみなされ、アカウントがロックされてしまうことがあります。特に、開設して間もないアカウントはこのようなペナルティを受けやすい傾向があります。アカウントを開設してすぐに、自分が興味を持ったアカウントをまずはいろいろフォローしてみようと考えると思います。しかし、Twitterから自動化ツールを使って無差別にフォローをしていると判定されてしまい、アカウントがロックされてしまうケースがあります。
Twitterでは外部ツールを利用したツイートの自動化などがTwitter社の定めるTwitterルールや開発者契約とポリシーの範囲内において認められていますが、利用規約に違反していると思われてしまうような大量のフォローは控えるべきだといえます。
フォローとフォロー解除の自動化: Twitterアカウントを大量または無差別にフォローしたり、フォロー解除したりしないでください。過剰なフォローはTwitterルールで禁止されています。詳しいルールについては、「フォローのルールと成功事例」をご覧ください。また、利用者がフォロワーを増やせると謳うアプリケーションも、Twitterルールで禁止されています。
(引用元:https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-automation)
アカウントロックを解除するには
ロック解除の方法は、大きく分けて2つの種類があります。乗っ取りが疑われるセキュリティ上の理由にロックされているケースと、Twitterルールに違反しているケースでは、対応方法が異なります。
セキュリティ上の理由でロックされた場合
あなたがアカウントの正当な所有者であり、乗っ取りではないことを証明するために、電話番号を登録する方法があります。
電話番号を入力すると確認コードが送られてくるので、ツイッターの画面にコードを入力してロックが解除できます。手順としては簡単なので、すぐに元の状態に戻すことができますが、しばらくの間はスパム行為と疑われるような、大量にフォローや大量ツイートするのは控えたほうがよいでしょう。
Twitterルールに違反している可能性がある場合
Twitter社の定めるルールに違反していることを理由に、アカウント制限がなされた場合は、一部の機能が制限され、先程の電話番号登録だけでなく、メールアドレスの認証や違反行為の削除(Tweetの削除など)を求められる可能性もあります。
この場合、Twitterルールに明らかに違反していないのにアカウントがロックされた場合には異議申し立てを行うことも一つの手段です。この場合は、アプリの画面のヘルプセンターから異議申し立てをすることができます。
アカウント凍結またはロックに異議申し立てをする(Twitter社)
Twitterアカウントの開設時に注意すること
ここまで、Twitterのアカウントを開設した際に、アカウントのロックが起きたときにどのような事象が発生するのか、またその後の対応方法をご紹介してきました。いろいろな理由で、アカウントのロックが発生していますが、そのようなペナルティを受けないために気をつけなければならないことは下記になります。
・大量フォロー行為や過剰ないいね、リツイート行為
・大量にツイートを投稿
また、突然の大量フォロー等は、ユーザーから批判を買い、炎上に繋がってしまい、レピュテーションが低下するリスクもあります。短期的な目線ではなく、長期的に運用をどのように行っていくのかをゴール設定し、そのために必要なアクションを計画的に実施していきましょう。
参考資料
Twitterヘルプセンター(Twitter社)
アカウントの凍結について(Twitter社)
ロックまたは制限されたアカウントに関するヘルプ(Twitter社)
デジタルリスクラボ編集部
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