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インターネットと検索エンジンの歴史

私たちが何かを知りたいときに、当たり前のように活用するインターネットですが、インターネットの歴史をご存知でしょうか。インターネットの歴史は1960年代にまでさかのぼります。今回は、インターネットの歴史と、インターネットでの情報収集手段である検索エンジンの歴史について振り返ります。

デジタルデバイスとインターネット

インターネットの歴史は、ARPANETの誕生からスタートしました。ARPANETは、1960年代に軍事目的で開発された世界で初めて運用されたパケット通信によるコンピューターネットワークです。

当時は冷戦時代で、重要な情報が集まる場所が攻撃を受けた場合、データが消失してしまうことは、国家リスクでした。そのような環境下で、重要なデータを複数箇所に分散して管理することは、重要な問題でした。そして、国家のリスクマネジメントの手段として、運用されたのが、ARPANETでした。

軍事だけでなく、民間への活用が進む中で、最初はアメリカの大学が相互接続された小さなネットワークから始まり、様々な研究機関が参画し、情報共有が活性化されました。

その後、1970年代にTCP/IPという通信プロトコルが考案され、インターネットと呼ばれるようになりました。

更に、1990年代には、ARPANETを引き継ぎ発展した技術として、WWW(World Wide Web)が発表されました。軍事や学術の利用がメインであったインターネットが、商用利用として可能なものとして発展した大きな分岐点になります。

Webサイトの普及

WWW上には、企業や学校、政府、個人などが様々な目的で複数のWebサイトが開設していきました。それらの数え切れないWebサイトがリンクで繋がり合い、そしてネットワークと繋がっていきました。

Webサイトを閲覧する際に、皆さんは「Google Chrome」や「Safari」を使用するケースが多いと思いますが、このようなブラウザは、「Mosaic(モザイク)」の誕生からスタートしています。その後、マイクロソフト社から販売されたWindows95に搭載された「Internet Explorer」の登場とともに、一気にインターネットの活用が普及していきました。

当たり前ですが、普及とともに増加したのは、Webサイトの”数”です。Webサイトが増加することで、情報量は増加します。それに比例して、ユーザーが探している情報にたどり着くことが困難になっていくという問題が生じました。

 

情報過多から生じた情報整理のアプローチ

そのような問題を解決するために、Web誕生当時は、大きく2つの検索エンジンのアプローチでその問題を解決することを目指しました。

1つ目は、ディレクトリ型検索エンジンです。
人がWebサイトのタイトル、ディスクリプション、URLをデータベースに記述して、カテゴリ別に整理したものです。ディレクトリ型の検索エンジンは、ユーザーがカテゴリ名をクリックして情報を検索するカテゴリ検索と、キーワード入力欄にキーワードを入力して検索をするキーワード検索という手法がありました。2018年3月にサービスが終了してしまったYahoo!カテゴリをイメージしてもらうと想像しやすいかと思います。

ディレクトリ型検索エンジンは、人的に情報が整理されており、一定以上の有益な情報が見やすく整理されているメリットもありますが、編集者の主観がカテゴリの整理に影響を与えることや、Webサイトの増加に編集者の対応が間に合わないというリスクもありました。

このようなディレクトリ型検索エンジンに対して、ロボット型の検索エンジンも開発されました。
クローラーロボットと言われるソフトウェアをWeb上に展開し、Webサイトの情報を収集し、検索エンジンのデータベースに登録していく手法です。ユーザーが検索エンジンでキーワード検索を行い、最もふさわしい内容だと検索エンジンが判断したものが上位から表示されます。表示内容は、ロボットが独自のアリゴリズムでランク付けします。

その為、アプローチの2つ目のロボット型検索エンジンは、Webサイト単位ではなく、Webページ単位で登録されるため、ユーザーが探している情報に最短距離で到達できる環境でもあります。

前述でもあるように、ディレクトリ型の検索エンジンのサービスは終了し、Yahoo!も2011年からgoogleが提供するロボット型検索エンジンを利用しています。そのような背景から、現在日本での検索エンジンのシェアは、googleが圧倒的なシェアを握っています。

直近でもSEOに影響を与えている検索エンジンのアップデートが行われていますが、Webサイトがビジネスに活用されるようになった今、検索エンジンのアリゴリズムがどのような思想の元で設計されているのか、その設計に対してどのように情報を伝えれば、正しく評価を獲得できるのかは、企業の広報やマーケティング部門にとって、大きな関心事項になりました。

まとめ

リスク管理の面からネットワークが構築され、情報共有がなされたインターネットの歴史は、今や情報過多という問題に直面したことで、「どのように情報を的確に得て、どのように情報を発信していくのか」を考えてきた歴史とも言えるのではないでしょうか。

最近、若者の間では、「ググる」から「タグる」と情報検索の手法が変化しているという話も聞きますが、このような変化にどのように検索エンジンが対応していくかは、個人的に注目しています。

参考資料:
SEO検定 公式テキスト4級(一般社団法人全日本SEO協会)

デジタルリスクラボ編集部


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