研究員コラム

LINEは古い?女子大生の連絡手段はあのSNS!

私達の連絡手段で欠かせないツールとなっているLINE。同時に複数のメンバーとチャットが出来ることやアルバムのシェアなど、2010年代のデジタルコミュニケーションに大きな変革を生みました。しかし、変化が起きているようです。今回は、首都圏の大学に通う女子大生7名に集まって頂き座談会を開催。そこから見えてきた実態をご紹介します。

LINEの交換はハードルが高い?

ICT総研の調べでは、ネットユーザーの約8割がLINEを使用しているとのことです。LINEは、2010年代前半にサービスが普及し始め、私達の生活に必要不可欠なツールになっています。実際に、家族や恋人、親しい友人との連絡手段はLINEという方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

出典:2018年度 SNS利用動向に関する調査(ICT総研)

LINEは、Twitter、InstagramなどのSNSと比較して、2つの異なる点があります。

1.アカウントは電話番号に連携しており、基本的に所有できるアカウント数は1人1アカウント

2.IDや電話番号を知っていることや直接アカウントの交換を行わないと連絡が取れない

2000年代のデジタルコミュニケーションの中心だったメールやSMSに変わり、チャット感覚でコミュニケーションを行い、スタンプなどで簡易的に表現出来るLINEは、非常に便利なコミュニケーション手段であることは間違いありません。

一方で、女子大生の声を聞くと、友人との主なコミュニケーション手段は、InstagramのDMであるようです。

LINEも使用しているものの、アカウントを教える相手は、家族や一部の限られた仲の良い友人のみだそうです。もしくはバイト先の連絡のようなフォーマルな連絡時にだけ使用するという声もありました。

SMSや電子メールでコミュニケーションを取ることを経験しなかった女子大生にとって、LINEはフォーマルなコミュニケーションツールであるという意識があるのかもしれません。

アカウントを2つ以上持つのは当たり前?

今回の座談会で見えてきた「女子大生のコミュニケーションツールであるInstagram」の使い方を詳しく聞いてみました。

複数のアカウントを持つことは当たり前で、友人用、インスタグラマー用、趣味用など目的に合わせて、アカウントを使い分けているようです。簡単にアカウントを切り替えることが出来る仕組みも実装されており、アカウントを使い分けている人は多いのではないかと想定されます。

また、SNSの利用時間について質問してみると、授業がない日はInstagramを4~6時間見ていることもあるという衝撃の意見も出てきました。主に、ストーリーの投稿を見ているようです。

自身がInstagramの投稿するのも、主にストーリーのみの投稿だそうです。
通常の投稿と比べると、24時間で消えることに投稿ハードルの低さを感じているようです。また、友人と一緒にいるときは、「ストーリー取っていい?」と確認しながら、撮影し、タグ付けするようです。

その他、Instagramを自身アルバム機能として使っているとの声もあり、タイムラインには表示させないようアーカイブ機能を上手に活用しているようです。

企業のSNSマーケティングは、本当に効果的なのか

授業がない日は4~6時間もInstagramに触れている大学生に、SNSマーケティングの効果があるのかを調べてみました。

TwitterやInstagramで企業のアカウントをフォローしているのは、7人中1名のみで、好きなファッションブランドをフォローしているとのことでした。
また、参加者から、SHARP(@SHARP_JP)さんのツイートが面白いと噂を聞いたという声もありましたが、多くは企業の公式アカウントの存在すら知らないというのが実態でした。

一方で、積極的に企業のアカウントをフォローして情報を取得することはないものの、広告はスキップすることなく見ているようでした。本人たちも「広告」という意識をあまりしておらず、自然と興味ある内容が流れてくるのを受け入れているという様子が見られました。

まとめ

今回座談会に参加したのは、首都圏の大学に通う女子大生だったこともあり、少し偏りのある意見である可能性もありますが、改めてSNSに大きな変化が起きていることを再確認しました。

ビジネスの現場でも使われるようになってきたLINEは、世の中の誰でも知っている連絡手段という地位を獲得するとともに、ハードルの高い連絡手段(個人情報が豊富に含まれている)のイメージが生まれてきていることが分かりました。

また、Instagramが今後のデジタルコミュニケーションの主役となる可能性はあるものの、一方で解決すべき点も存在します。複数アカウントを運用できる点がメリットではあるものの、その分アカウントの信頼性が低いことも事実です。

複数の連絡手段が存在することで、コミュニケーションコストが増加していることも事実です。ビジネスの現場でもメール、チャットツール、メッセンジャーなど様々な手段が存在することで、抜け漏れも発生しているかと思いますが、同様の問題が生じる可能性もあります。

そのような観点で、今後若者世代のデジタルコミュニケーションがどのように変化していくのか、はたまた人間が複数のコミュニケーション手段を使い続けるように適応していくのかは、非常に興味深く、今後も変化をレポートしていきたいと思います。

参考資料
2018年度 SNS利用動向に関する調査(ICT総研)

【執筆】奥村高大 (おくむら たかひろ)
同志社大学卒業後、銀行に就職。その後、企業の経営課題解決を目的とするフリーランスのシェアリングサービスに従事し、2018年にエルテスに入社。事業推進Grにて、マーケティング業務だけでなく、デジタルリスクラボの立ち上げ、運営、執筆を行う。

この記事を書いた人

デジタルリスクラボ編集部
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