炎上事例

【YouTuber炎上】クレームの現場を撮影し、世界へ公開し、大炎上

小学生のなりたい職業の上位にもランクインしているYouTuber。企業や行政がPRを目的に、YouTuberを活用するケースも目立っています。今回は、そんな新しいメディアYouTube上で活躍するYouTuberの炎上に注目してみたいと思います。
※本記事は、2017年1月11日に公開された記事を一部再編集しております。

事件の一部始終をYouTubeで

某運送業者の営業所でチェーンソーを用いて営業所の従業員を恫喝し、その様子をYouTubeに動画として公開した男が炎上しました。

この男は、運送業者が男の自宅を訪れ、代引の荷物を持ち帰ったことに腹を立てたとして、運送業者の営業所に襲来。「おいさっさと荷物出せや」「今すぐ出せって、全世界配信やぞ」などと言いながらチェーンソーを用い従業員を恫喝。

その様子を自身のYouTubeチャンネルに公開したところ、批判が殺到する自体になりました。三重県警は翌日、暴力行為等処罰法違反容疑でこの男を逮捕しています。

承認欲求の過剰なエスカレート

この男のとった行動もさることながら、「なぜ、その様子を自らインターネットに公開してしまうのか」と考える方もおられるのではないでしょうか。

現在、ネット上ではいわゆる「バカッター」と呼ばれる不適切行為を自ら投稿してしまう炎上ケースが再び増加しています。その背景のひとつには、「承認欲求」の過剰なエスカレートの傾向があると考えられます。

インターネットに動画、画像など何らかのコンテンツを投稿し、コメントや「いいね」などの反応があると、投稿したユーザーは自分自身の行為によって人々の共感を得られた、笑わせることが出来た、かわいいと褒められたといったような感情を抱きます。反応があることで、「自身(のコンテンツ)が他者によって承認された」と感じるのです。

ネット上で人気を集めることが出来れば、数千、数万といった現実生活ではほとんど経験出来ないような規模で承認欲求を満たすことも可能です。

こうした承認欲求を満たしたいと考える一部のユーザーが、より過激なコンテンツをインターネット上に投下し、より多くの人々に注目されたいといった方向性に向かうケースが昨今増加しています。

年末に、コンビニエンスストアのおでんに指を入れた様子を撮影した「おでんツンツン男」が大炎上しましたが、これも注目を集めたいという欲求が不適切な方向性で過剰にエスカレートした事例であると考えられます。

実際にこの「おでんツンツン男」は動画が話題になった当初、「2ちゃんねるに(不適切行為を撮影した動画についての話題が)書かれるようになりましたー!」と、嬉しそうに報告する反応をとっていました。

今回逮捕された男も、「おでんツンツン男」同様こうした欲求があらぬ方向にエスカレートしてしまったケースであると考えられます。

適切なソーシャルメディアを利用するための工夫を

承認欲求そのものは、人間であれば少なからず持ち合わせているものであり、それ自体が問題にはなりませんし、注目を集めたからといって炎上に直接結びつくわけでもありません。

企業としては、特別な対策を取るというよりは、今一度、従業員の方やアルバイトの方に、適切なソーシャルメディアの利用について、研修などで意識付けをさせることが重要です。

ソーシャルメディア上の利用の形態、トレンドは常に変化を続けているので、何年も同じ資料を使い続けるのではなく、最新の状況を盛り込み、様々な利用形態や世代等も考慮の上、研修、マネジメントを行うとより効果的です。

また、企業がYouTuberを活用する際も過去の投稿内容の確認を行い、炎上の傾向が見られないかを確認することが大事です。
更に、契約を結ぶ際に守ってもらうべきルールの確認を行い、企業側がしっかりとYouTuberのコントロールを行う必要があります。これは、YouTuberのマネタイズ方法を考えると、注目を集めることが収入に成るロジックを考えても、当たり前のことです。

自社のレピュテーションリスクの面では、細心の注意を払って、YouTuberを活用しましょう。

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デジタルリスクラボ編集部


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