炎上事例

【SNS炎上事件簿】自動販売機から盗難動画の拡散

2013年に社会問題にもなったSNS上で不適切な画像を投稿する「バカッター」ですが、3年の時を経て、再度流行の兆しが出てきています。事件の背景を少し深ぼってみたいと思います。
※本記事は、2016年11月30日に公開された記事を一部再編集しております。

炎上の舞台は、画像から動画へ

自動販売機の飲料を、自動販売機の商品取り出し口から不正に盗む一連の様子をTwitterに動画で投稿した男性に対し、ネット上では避難の声が相次ぎ、炎上する事態となりました。
この男性は「こんなにとれるん?」というメッセージとともに、周囲を気にしながら、自動販売機の商品取り出し口に体を乗り出し、飲料を盗み出していく様子を約50秒の動画に撮影してTwitterに投稿。次々と自動販売機から飲料が不正に取り出されていく様子が打ち出されています。

再び流行する「バカッター」

今回の事例は、自ら不適切行為をソーシャルメディアに投稿してしまう「バカッター」の典型的な事例であるといえます。「バカッター」は、2013年頃に流行した事象で、当時の被害や、内定取り消し等といったその後の当事者への社会的制裁がネットユーザーに知れ渡り、一時、減少傾向にありましたが、2016年に、再び事例が目立つようになりました。
この要因としては、2013年頃の「バカッター」を知らない世代がソーシャルメディアを使いはじめたことが要因として考えられます。今回の事例も、当事者のプロフィールからは中学生と思われる男性が実行、投稿しています。

動画のインパクトで、社会的インパクトが増大

2013年頃の「バカッター」は、画像による投稿が中心でした。当時からYouTubeなどの動画サイトは存在していましたが、現在のように、Twitterに動画を直接投稿できたり、Instagramに動画を共有することなどは出来ませんでした。2013年と比べると、動画をソーシャルメディア上に投稿するインフラは急速に進歩し、また動画の投稿への心理的ハードルも低下してきています。動画はビジュアルのインパクトが画像よりもさらに強く、拡散もさらにされやすくなります。今後は、バカッターといえば、動画による不適切投稿、という認識に変わる日も、近いのかもしれません。

まずは、従業員教育を

「バカッター」は、一見企業には関係ない事象と思われがちですが、企業にも大きなリスクです。かつては、コンビニエンスストアの冷凍庫に店舗の従業員が入ったり、食材を勝手にアルバイトが悪用し、「オリジナルメニュー」として投稿、大炎上に発展した事例もありました。
こうした不適切な動画を投稿しないよう、企業側でも従業員にソーシャルメディアのリスクや、実際に事象が起こってしまった場合の例を示すなどして、意識の醸成を今一度図る必要があるでしょう。また、可能であれば、アルバイトなどを雇用する際にも、注意を促したり、研修プログラムを用意するといった対策を講じることが望ましいといえます。

この記事を書いた人

デジタルリスクラボ編集部
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